健康気圧機器(Health Care Chamber・HCC・ヘルスケアチェンバー)という名称は、当協会が名付け親です。この名称は当機器の取扱業者や取扱実践者によっては、健康(気圧)チェンバー、高気圧チェンバー、酸素カプセル、高気圧カプセルなどいろいろな呼び方がされているようです。また、当機器のメーカーや輸入業者によって、様々な商品名が付けられています。
名称はともあれ、当機器は通常の大気(空気)をチェンバー内に閉じ込めて、大気圧を最高気圧(メーカーによって若干の差あり)まで上げることのできる機器であって、この装置内に酸素気体を加えることをしていません。

健康気圧機器は酸素爆発などという事故を起こすことはなく、非常に安全性に優れた製品であり、健康用具です。また、本機器は医療機器とは異なるということも重要な点です。
尚、本協会は、健康気圧機器(HCC)を1.3気圧を超えて用いた場合は、HBAT(Hyperbaric air therapy)と称することとしております。前者は健康維持増進のためであり、後者は疾病の治療もしくは研究のためであります。
したがって前者として用いる場合に法的には無資格者でも操作は可能でありますが、当協会としては当機器の安全な普及を計るために、HCCインストラクターによる操作の普及に努めています。また、後者として用いる場合は、医師等しかるべき有国家資格者による操作が必要になってきます。

HCCの起源は、約20年前、米国にさかのぼります。当時、大規模な装置による加圧室に高濃度の酸素を注入して疾患の治療をおこなっていた方式から、加圧チェンバーに酸素を注入して治療を行う方式に変わってきました。いわゆる高気圧酸素療法(HBOT・Hyperbaric Oxygen Therapy)が登場してきました。
学問的には、チェンバー内の圧力が低くても、チェンバー内に酸素を注入しなくても(つまり空気のみでも)同様の効果効能が得られるという論文も散見されるようになりました。

前述のように、HCCは、医療機器ではなく健康機器(健康用具)であり、この操作は無資格者(HCCインストラクターの方が望ましい)でも可能です。更に、チェンバー内に酸素を注入しなければ危険性のないことが特徴です。